北近畿学びの会
佐藤学先生が提唱されている「学びの共同体」の考えを参考に、参加者同士の意見交流を通して参加者が主体的に質のよい教育実践を追究する、北近畿を拠点とした学習会です。
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第20回例会 報告
8月18日(火)に第20回例会を行いました。
 中学校1年社会科地理「石油資源が豊富な西アジア」の授業ビデオを視聴しました。
 授業者は、異動により4月から今の中学校で移られた先生です。この授業では次の3つの主発問がありました。
①西アジアの石油輸出国が、先進国に対して力を持っているのはなぜか。
②西アジアの石油輸出国において10年前と比べると輸出について原油の割合が減ってきているのはなぜか。
③石油を使いすぎるとどのような問題が起こってくるか?
 授業は一斉授業の形で前時の振り返りから始まり、本時のテーマである石油について、自分たちの生活の中でエネルギー源として石油に多く依存していることに気づかせる設問が続きました。
 授業開始から17分ほどのところで、①の発問があり、6分間ほどグループで考えあいました。その後、29分ほどのところで5分間ほど②について考えあいました。また、40分ほどのところで、③の発問がありました。
 生徒の様子は、一斉のところでは授業者の説明や発問にしっかり耳を傾け考えている様子が窺えました。
 しかし、グループの場面では考えを出し合っているグループもありましたが、発問に沿った思考を深められていないように見えるグループもありました。
 意見交流では、授業者が教材研究をして興味深い主発問を設定できているにもかかわらず、なぜ、生徒が夢中になって思考を深める様子が見られないのだろうかということについて考えあいました。
 授業者が授業を進めなければという意識が強くて、子どもが発言した答えに対して「同じ考えの人はいる?」とか「ちがう考えの人はいる?」とかの応答をすれば変わったのではないか。また、発問に対して挙手をした生徒にだけ指名するのではなくて、授業者が指名して生徒に答えさせることで授業に緊張感が生まれ、生徒も考えるようになるのではないか。などの意見が出されました。
 また、授業者が授業で行うこととして「聴くこと」「つなぐこと」「もどすこと」という原則に立ち返って、考える材料としての資料の扱いについて、生徒に、「なぜ、近年、産油国では石油の輸出の依存度が減少しているのだろうか?」と疑問を抱かせるような工夫が必要ではないかなどの意見も出されました。
 1時間の授業を通して、常に授業者の姿勢は、子どもを信頼しており、グループの時間でも授業者が望むようには考えあっていない様子の見られるグループに対しても余裕を持って生徒にまかせている様子が窺われました。このような姿勢は、生徒にも安心感と授業者への信頼につながっているように感じられました。生徒のつぶやきの中からはその生徒なりの素朴な疑問も聴かれるなど、その子なりの前向きな授業の参加の様子が見られ、今後に大変期待ができる授業内容でした。
 この授業者のビデオを例会で見せていただくのは4回目ぐらいになりますが、確実に授業者の授業力の進歩が見られ参加者一同大変うれしい例会となりました。
北近畿学びの会 第19回例会 案内
北近畿学びの会 第19回例会を次のとおり開催します。

日時 平成26年(2014年)7月22日(火)19時~22時

場所 綾部市市民ホール
    http://www.city.ayabe.lg.jp/shisetsu/hall/03.html

参加料 ¥200

内容  予定 中学校 社会科 
    授業ビデオを視聴し、その後意見交換します。

※当日参加でも結構ですが、参加される場合はできれば自前に
 下記アドレスへ、お名前、所属をお知らせください。  
 kitakinkimanabinokai@gmail.com
 初めて参加される場合は会場(綾部市市民ホール)お間違えになりませんよう場所についてご確認ください。
第18回 例会 案内
第18回 例会 案内
日 時 平成26年6月28日(土) 19:00~
場 所 綾部市民ホール
内 容 社会科
第17会例会 報告
第17会例会 報告
 今回視聴したのは、3年目の先生の社会科の授業です。これまで、この先生の授業は2度、視聴しています。新採で1年生を受け持ち、2年目に1年生の担任をされ3年目は持ち上がりです。昨年の6月に見せていただいた授業での生徒の様子が、見違えるようになっていました。2年近く前は、先生の説明も大変多い授業で、子どもたちの様子も落ち着きのなさが感じられる授業内容でした。ところが、今回は子どもたちの様子は大変落ち着いた様子でした。
 

北近畿学びの会 第16回例会 報告
 今回は京都府6名、兵庫県2名、福井県1名、計9名の参加でした。はじめての参加者も2人ありました。
 中学校2年生の英語の授業ビデオを視聴しました。この時間に生徒が取り組んだ課題は3月に実施される修学旅行を前にして、班別行動について、どこをどのような理由で訪問場所として選び、どのような計画をたてたのかを英作文にしてみようという内容でした。
 この学校の教室の基本的な机の並びは、黒板に向かって男女がペアになり隣同志で机を合わせ、前後も男女になるように配置されています。授業の始まりは、宿題の確認と英単語の綴りの練習を各自で7~8分、自分のペースに合わせて行いました。この間、子どもたちの様子は、話し声もありますが、うつぶせになったりする生徒もなく、各自、英単語の書き取りに取り組む様子が見られました。
 その後、全員自席で起立した状態で、授業者の英語での発問に生徒が英語で解答する時間が10分弱持たれました。授業者が英語で説明するある生物・動物の特徴を聞いて、その生物・動物が何かをわかった生徒は英語で答えます。全ての生徒が授業者の発問に対してしっかり集中して聴いている様子が印象的でした。このクラスは30名弱の生徒数ですが、生徒の中には家庭的な課題を抱えていたり、不登校気味であったりする生徒もいます。そういった生徒たちも、授業を見る限り、表情も穏やかで笑顔もあり、クラスにの中で安心しながら仲間とともに学んでいる様子が見てとれました。発言した生徒から座っていくのですが、後に残った生徒は、引け目を感じたり焦りを感じたりしている様子もなく自然な様子がかえって不思議なほどでした。
 その後、4人グループの形になり、この授業の本題に入りました。まず、修学旅行の班別行動について日本語のことばや短い文で思いつくこと、そしてそれと関連づくことを各自、ワークシートにマッピングするところから始まりました。今、考えるとこのマッピングも英単語や英文でやってもよかったのでは思います。
 その後、そのマッピングの図をみて、英作文をしていきました。生徒たちの間で話し声はやみ、どの生徒もしばらく黙々と取り組んでいました。この過程で、わからないことをグループの他の生徒に聴いたりすることがもっとあってもよかったように思いました。わからないことをグループ内で聴くというより、先生に直接聞いている生徒も見られました。
 十分な時間をかけて各自、英作文に取り組んだ後、時間も終わりに近づき、元気な女子生徒が授業者の指名により自分の書いた英作文を発表して授業は終わりました。
 視聴後の意見交換では、グループにしたとき和英辞典をグループに一冊与えて調べさせてはどうかと言った意見が出ていました。また、この時間は、生徒が英語をしゃべる活動が少なかったが、その点はどうかということに対して、授業者から、この時間は英作文に焦点をあてた授業にしており、実際には、普段はどちらかというと生徒が英語を話す活動にむしろ力点を置いているということでした。読む、聴く、話す、書くの4つの活動をバランスよく考えて授業作りをしているということでした。
 参加者からは、クラスの子どもたちすべてがしっかり課題に取り組めており、表情もよく、クラスの中で安心して過ごせている様子が見られるという感想が一致して述べられました。
 英語ではペアの活動が中心であり、4人グループでは何をさせれば有効かということが協議の中で話題になりました。
生徒が書き上げたそれぞれの英作文を4人の中で順番に発表し合ったりすることも1つの方法であると思います。また、それぞれが各自で取り組む内容であったとしても4人グループで机を合わせた状態で取り組むことでちょっとしたわからないこともいつでも聴ける状況が保障されているということが大切であると思います。
 これからも、工夫を凝らしてグループの取組の時間の中で生徒同士がつながり合い、視線が合うような授業づくりをめざして行きたいと思いました。
 今回は北近畿エリアで協同的な学びに取り組んでいる学校の先生や、協同的な学びを知りたいと思われた先生によるはじめての参加もあり、階段を1つ上がることが実感できた会になりました。
 授業を提供してくださった先生、また参加いただいた先生方ありがとうございました。


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