北近畿学びの会
佐藤学先生が提唱されている「学びの共同体」の考えを参考に、参加者同士の意見交流を通して参加者が主体的に質のよい教育実践を追究する、北近畿を拠点とした学習会です。
北近畿学びの会 第5回例会 ご案内
北近畿学びの会 第5回例会を次のとおり開催します。
日時 平成25年(2013年)2月22日(金)19時~22時場所 綾部市市民ホール
    http://www.city.ayabe.lg.jp/shisetsu/hall/03.html
参加料 ¥200
内容  未定 授業ビデオを視聴し、その後意見交換します。
    

※当日参加でも結構ですが、参加される場合はできるだけ自前に
 下記アドレスへ、お名前、所属をお知らせください。  
 kitakinkimanabinokai@gmail.com

 お問い合わせ
   詳しい内容をお知りになりたい場合は、下記コメントへご記入ください。

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北近畿学びの会 第4回例会 報告
1月25日(金)、北近畿学びの会第4回例会を実施しました。
 5名の先生方に参加していただき、中学校3年社会科公民「今日の職場の問題」の授業ビデオを視聴し、意見交流を行いました。

 冒頭、前時に学習した内容(働く意味と雇用の問題)を3人が授業者からの指名により発表しました。
 その後約10分程度4人グループになって、本時に学習する教科書のページから、家庭での予習を踏まえて、疑問点を出し合い、意見交換を行いました。
 その後、コの字に戻して、挙手した生徒の中から8名ほどが順に指名され、教科書記述を一人一段落ごとに自分のことばで説明し、自分の感想や疑問を発表しました。
 その間、授業者は黒板に「労働者の問題」、「現状」、「今後の課題」の3つのカードを貼り、そこに生徒の発表内容をまとめて行きました。他の生徒は板書をノートに写しながら発表を聴くという形で授業が最後まで進んで行きました。
 4人グループでの時間は、どのグループでも、4人が良い関係で互いに視線を交わしながら教科書や資料を読んだり、指さしたりしながら学びあう状況が見られました。
 
 これまで、自分のやってきたことを振り返ってみると、「わかりやすい説明」「わかりやすい展開」「わかりやすい板書」「わかりやすいプリント」にあまりにも意識が偏りすぎていたと思います。この授業のグループの様子を見るとグループの中で学んでいる様子がうかがえました。また、教師が説明するのでなく、生徒が発表することにより本時の学習内容の理解・習得がはかられているように見えました。

 視聴後の参加者の意見交流では、ノートをとりながら発表を聴いている様子があり、全体として「聴くこと」ができていないのではないかとの意見がありました。それに対して、むしろ聴けている、書きながら聴くというのもよりレベルの高いことではないかという意見もありました。

 社会科授業における主発問についても意見交流しました。この授業では、生徒の教科書や資料から読み取ったことに対する感想は出し合えたものの、「なぜ・・・だろう?」というところがこの授業ではなかったのが、残念であるという意見も出されました。
 また、「正規労働者と非正規労働者では同じ仕事内容でも賃金に大きな差があることについて、自分たちが大人になった頃にはなくなっていてほしい」というような生徒の感想について、そこからの広がりや深まりを、追究できたのではないかという意見もありました。

この20年ほどで、日本の労働環境も様変わりしてしまいました。1985年頃、日本は中流意識をもつ国民層が圧倒的だったように思います。フリーター、非正規労働、派遣社員このようなことばもその後に一般的になってしまいました。それと歩調を合わせたように日本経済は停滞しているのではないでしょうか。トリクルダウンということばにだまされていたのではないでしょうか。今後、生活保護の水準も下げられるとか。そうなれば、給料のアップどころか最低賃金ももっと下がるのではないでしょうか。そいういえば、この前の選挙で、最低賃金制度の廃止をあげていた政党もありました。その一方で2%のインフレ。中学生にも、考えさせたいことですね。

 他の参加者の授業の様子も交流しました。秋頃から4人グループを取り入れたところ、今では生徒もそのスタイルに慣れてきて、授業の終わりまで4人グループの形で進めている、その方が子どもの授業への取組姿勢がよくなったというのもありました。
 また、賛成、反対を問うような主発問に対する生徒の意見について、同じ考えを持つ者どうしでグループをつくり考えをよりいっそう整理させたうえで、両者の意見をたたかわせ、その後自分の考えをまとめさせるという授業内容を3時間使ってやったところ生徒もより意欲的に取り組めたというのもありました。
 
 4人グループで学ぶことは、生徒にとって楽しいということが参加者の間でも共通認識として持てた例会になりました。

 お忙しい中、参加していただいた先生方、ありがとうございました。また、準備・提供等お世話いただいた先生本当にありがとうございました。